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頭頸部外科

概要

当科は本年度4月から新たに発足した診療科です。診療を担当する長谷川教授は愛知県がんセンター中央病院で副院長兼頭頸部外科部長として、年間約500例の手術療法、さらに放射線療法と薬物療法の指導を行ってまいりました。この経験と知識を活かして、本院では頭頸部腫瘍と甲状腺腫瘍の診断治療を主に行っていきます。

頭頸部がんが全がんに占める割合は約4%と極めて少なく、そのため、この領域で充分な診療体制を整えている病院は全国でも多くありません。

その中で本院では既に放射線治療を行う体制があり、これに外科治療を加えることによって治療の選択肢が大きく広がります。また、口腔や甲状腺の腫瘍に対しては歯科・口腔外科や糖尿病・内分泌内科などの診療科と、また薬物療法では内分泌内科を含む各専門内科と連携します。

このようにして、当科では頭頸部腫瘍と甲状腺腫瘍に対する個別的かつ低侵襲の治療を主に行っていきます。

勝手ながら、他の一般な耳鼻咽喉科疾患については主に院内の患者に対応させていただきます。

診療内容

頭頸部外科・耳鼻咽喉科で扱う病気は、一般に耳、鼻・副鼻腔、口腔、咽頭、喉頭、気管、食道、唾液腺・甲状腺など頭頸部領域の疾患やアレルギーなどで、その領域と病因は多肢にわたります。

当科で主な治療対象とする頭頸部腫瘍と甲状腺腫瘍では、根治(完全に治す)と機能温存という相反する問題があります。機能温存に主眼を置き、必要な手術を行わなければ、根治性を確保できません。逆に、根治のために腫瘍を大きく切除すれば、その部分の身体機能を温存できなくなることがあります。頭頸部には、耳、鼻、喉、口、あごがあり、呼吸や食事(噛む・飲み込む)、発声など、生命を維持し、生活する上で欠かせない機能が集中しています。

しかし、ここに来て、根治を追求しつつ、機能温存も両立できる外科治療法が生まれています。早い段階で咽喉頭(のど)のがんが見つかれば、首を切開するのではなく、口の中から腫瘍を切除できます。これは、胃がんの内視鏡治療と同じように、口から特殊な内視鏡機器を入れて行うものです。のどの奥の見えにくい部分をモニターに映し出し、がんを切除するので、首に大きな傷も残らず、飲み込みや発声の機能損失を必要最小限に抑えることができます。

また、進行したがんに対しては、放射線療法と薬物療法の併用が首の外側から切開して大きくがんを切除する外科治療とともに検討されます。広範囲に切除する手術では食事や発声の機能が損なわれますが、体の他の部分の組織を移植する再建手術に力を入れ、機能損傷を最小限に食い止めます。

今後、個別化医療(プレシジョン医療)の開発に力を入れて、さらなる根治と機能温存の向上を目指します。

スタッフ紹介

氏名 職務 専門分野、学会認定等
長谷川 泰久 教授 耳鼻咽喉科専門医
内分泌外科専門医
頭頸部がん暫定指導医
気管食道科専門医
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